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日本の検事総長が来伯=司法協力の作業部会設置へ

ニッケイ新聞 2008年5月30日付け

 サンパウロ州法務局は二十八日、このほど来伯した日本の但木敬一検事総長の要請を受けて、日伯両国間の共同犯罪捜査に関する二国間の作業部会をつくることになったと明らかにした。
 法律関連サイト、Ultima Instancia二十九日付けによれば、滞伯中の同総長を含む四人の日本側代表者が、フェルナンド・グレッラ・ヴィエイラ州法務長官に提案した。
 同記事によれば、但木検事総長は、「ブラジルと日本の司法協力は、他国のモデルになるだろう」と述べたという。
 同総長の要請を受けて、ヴィエイラ法務局長官は、重大犯罪に関わって帰伯後、逮捕・起訴されたブラジル人の裁判進行状況に関する報告書を作製する方向。また、同作業部会の結成について、両国の司法分野の関係を綿密化させる重要な第一歩と位置付け、両国での犯罪捜査に大きな貢献をもたらす考えを示している。
 但木検事総長は滞伯中、二十九日にブラジリアを訪れたほか、サンパウロではイビラプエラ公園の開拓先没者慰霊碑なども訪問している。