ニッケイ新聞 2008年5月29日付け
ブラジル岩手県人会(千田曠曉会長)は、十八日正午から、同会館で「第一回わんこそば大会」を開催した。約百五十人が訪れた。
同県人会創立五十周年記念事業の一環として行われた。昨年ニューヨークの岩手県人会でも行われ、岩手県の紹介にもなる、との考えから開催された。
今回は、そばを日本から九十六キロ(十二キロ×八箱)用意した。ブラジルでは日本のそばを食べる機会が少ないためか、来場者の大半は日本人だった。
当日はゆっくりと味を楽しむ食べ放題コースと、二分間でどれだけ食べられるかを競う大会を用意。男女の大人から子供まで参加して行われた早食い競争では、参加者への声援が会場に響いた。
二十八杯を食べ女子の部で優勝した森上太香子さん(静岡県)は、「入れてくれる人が良かった。珍しくて参加しました。良い思い出になりました」とトロフィーを片手に喜んだ。
最高記録の五十四杯を食べた西沢健司さん(36、神奈川)はわんこそばを知りたくて参加した。「必死に食べた」という西沢さん。「勝因は美味しかったこと」と満足そうに話し「これからまだ食べます」とそばを啜っていた。
千田会長は今回の開催を満足した様子で眺め、「ただ単に食べるだけでなく、競技として行うのが楽しみ」と笑顔。「来年も開催したい」と意欲をのぞかせた。