ニッケイ新聞 2008年5月27日付け
二十一日夜イミグランティス道で、料金所手前からUターンし、九キロ地点までを逆行した車。猛スピードで接近する車に右往左往した後続車のうち、同車と接触し、サイドミラーを壊された車の持ち主が、逆行車を運転していた婦人を殺人未遂で訴えるの報が二十四日伯字紙に。楽しい旅の初日に事故に遭い、家族全員が恐怖を味わったとあれば無理もない。逆行車の婦人はアルコール常飲者で、精神的な問題もあったという。
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二十三日夜サンパウロ市で、オブスタークロで急ブレーキをかけた車にぶつかった車の運転手(18)が、口論の末銃撃されて死亡した他、カステロ・ブランコ道では二十四日、十六台の玉突き事故で十七人が負傷など、この連休は飲酒運転も事故の数も増えたという。人の命を救うために地上に下ったキリストも、自分の名のついた休日に命を失う人たちに胸が痛んでいるのではと思わされた連休。
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二十三日朝、アマゾナス州出身のジェフェルソン・ペーレス上院議員が心筋梗塞で死亡し、二十四日に葬儀。会議などには常に一番乗りし、誰もがその言葉に尊敬を払ったといわれる七十六歳の氏の葬儀には、友の死を悼む上議十三人ら、約六千人が参列した。
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建築ブームが続くサンパウロ市では、高層ビルの基礎工事や、地下鉄工事、地下水のくみ上げなどで、あちこちで地盤沈下などが起き、壁や床のひび割れなども多発。新聞には、サンパウロ市は「ひび割れブームの中」と皮肉な見出し。これで地震でも起きたらどうなるのやら。