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ニッケイ新聞 2008年5月24日付け

 今年の大晦日、百周年のフィナーレを飾る一大イベント、隅田川花火大会のサンパウロ開催(今月十日七面で詳報)が日伯両国で調整に入り、現実味を帯びている。この絶好のタイミングで〃日本が誇る江戸の花〃を紹介するテレビ番組が二十五日午前十時半から、TVバンデイランテス「Olhar Oriental」で放送される。〃花火効果〃で正月休暇をサンパウロで過ごす人が増えるかも!?
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 「糠に釘」「豆腐にかすがい」「暖簾に腕押し」に加え、「百周年協会に苦言」である。サンパウロの百周年式祭典まで約三週間。入場方法の広報に関して、非難が高まるなか、百周年協会は一般入場の申し込みを「ようやく」始めた。しかし、この期に及んでも新聞社にメール一本寄越すだけ。はっきりと説明も兼ねた会見を開くべきだろうが、何度書いても「百周年協会に…」である。現在広報担当がいないというのだから、恐れ入る。今までの経緯から見て、今月末の締め切りから入場券発行まで何日かかるやら…。
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 チロルといえば映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となり、劇中で歌われた「エーデルワイス」が有名だ。その花のドライフラワーは、何十年経っても姿を変えることがないために「永遠の愛」を象徴するといわれる。ふるさと巡り一行にショーをみせたモーゼルさんは「一九一七年に摘んだ花が今も同じ姿で額に入っている」という。トレーゼ・チーリャスでもその花は咲くが、標高千七百メートル以上でないと真っ白にならないので、「アルプスとは色が違う」と残念がる。お土産物屋にはその花飾りが並び、どこか移民の郷愁が漂っているようだ。