ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 地下鉄で不正容疑=仏アルストンが公社に賄賂

地下鉄で不正容疑=仏アルストンが公社に賄賂

ニッケイ新聞 2008年5月17日付け

 フランス検察庁は、仏系ゼネコン・アルストンによるサンパウロ市地下鉄公社への贈賄容疑を捜査するため、検察官を派遣した。サンパウロ州会計検査局は、公社が同ゼネコンと結んだ五億五千六百万レアルの発注契約に不正を指摘した。
 公社は一九九二年、車輌十一両を五億レアルで購入し、昨年受け取った。契約時の価格は税込みであったが、車輌納入は公社直接輸入の形式を取り、税金一二%を上乗せした。ここで公社は、六百万レアルを損した。
 一方、フランスでは同ゼネコンがサンパウロ市地下鉄公社と四千五百万ドルの契約を受注するため、六百八十万ドルの贈賄があったと取り調べている。この取引には、政治家も関与しているらしい。