ニッケイ新聞 2008年5月17日付け
JICA日本語教師基礎Ⅰコースで六月から四カ月間本邦研修を行う研修生六人がこのほどサンパウロに到着、六日から約三週間に及ぶ事前研修が、ブラジル日本語センター(谷広海理事長)で行なわれている。
今年のコースには、パラグアイ、ウルグアイから一人ずつ、ブラジルからは、ベレン、フォス・ド・イグアス、タウバテ、サンパウロ市から四人が参加した。
今年三月から四月まで通信講座で基礎固めを行なっており、今回の研修を経て、日本で研修を行う。
同センターでの研修は、受講生が共同生活を送りながら、日本語能力の向上、教案の書き方、報告書の作成を中心に研修していく。また、パソコンの使い方、文章作成、初級の文法、書き順などの理解を深めるほか、学校見学なども行われる。
開講式を緊張した面持ちで迎えた六人に対して、諸川有朋書記理事は、「人間作りに役立つ心作りを学び、それぞれの国で役立ててほしい」と激励。その他、コーディネーターの松本留美子講師、通信講座を代表して藤野琴子さんたちは「実りある研修にするためにチームワークを大事にしていきましょう」と声をかけた。
タウバテから参加している海藤紀世さんは「日本語教師を目指してしっかりと学びたい」と力を込めて話した。