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世界の工場に異変=中国の低価格依存に黄信号

ニッケイ新聞 2008年5月16日付け

 世界の工場といわれた中国の低価格製品に、異変が起きている。ブラジルにはインパクトが少ないが、中国がインフレを輸出しているのだ。今年の第1四半期に、中国製品は昨年同期比で一三%も値上がりした。
 中国製品の輸入販売を営む企業は、軒並み値上げをしている。中国でも、コモディティと原油を原料とするプラスチックや電子部品、化学薬品、繊維などが値上がりした。それに中国は、四月までだけで八・五%のインフレである。
 それでもブラジルの国内市場が過熱していたので、容易に消化した。しかし、中国の国内事情を見ると、所得向上による人件費の高騰に加え、今後は食費の高騰も予想され、見通しは楽観できない。