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かつてない慶祝団ラッシュ=百周年式典=12県知事、13議長が一堂に=日本から6百人以上出席!?

ニッケイ新聞 2008年5月16日付け

 ブラジル日本移民百周年を記念して、六月二十一日にサンパウロ市アニェンビーのサンボードロモで行われる記念式典。百年の節目にあわせ、ブラジル国内をはじめ、日本からも多くの慶祝団来伯が見込まれている。ブラジル日本都道府県人会連合会が、各県人会に母県からの来伯予定を聞いたところ、十二の県知事をはじめ議長、副知事、一般慶祝団など約六百六十九人が参加を計画している事が分かった。一式典に十二の県知事が出席するのはかつてない出来事だ。
 今回アニェンビーで行われる記念式典には、山形、栃木、群馬、福井、山梨、兵庫、鳥取、広島、香川、福岡、佐賀、長崎の十二の県知事が参加を予定している。なお、高知は知事代理が出席予定。
 議長は、知事が来伯予定の十二県に島根を加えた十三人が参加を予定。また、島根、新潟、長野からは副知事も参加を表明している。
 この他、県連が把握しているだけでも、副議長、市長(群馬、鳥取、石川)、随行員、一般の慶祝団など、全体で約六百六十九人が参加を予定していることが分かった。
 九八年の移民九十周年時に県連の会長を務めていた網野弥太郎氏は「当時も知事が十人ぐらい訪れていたはず」と振り返る。「今回は少し多いかもしれない。年間通してでは、九十周年を超えるかもしれない」と付け加えた。
 また、「(九十周年の)式典の前に文協や県連などが、日本からの来伯した関係者約三百人に対して歓迎会夕食会を行ったものだ」と様子を語ってくれた。
 記念式典翌日の二十二日には、知事を迎えた山形、栃木、鳥取、長崎などが式典の開催を予定している。
 この他、今年一年間では、五月に岐阜、六月に岩手、神奈川、高知、七月に宮城、八月に埼玉、愛知、沖縄、三重、九月に京都、十月に熊本、十一月に愛媛、鹿児島など十三府県からも知事の来伯が予定されている。
 百周年でかつてない規模の慶祝団を迎えるブラジル日系社会。その一方、二万人以上が入場可能なサンボードロモだが、現在のところ来賓、一般客の入場に関する情報はあいまいなままだ。式典まであと一月あまり。ブラジル側関係者の早急な対応が待たれるところだ。