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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年5月13日付け

 井上祐見さんは、来る六月十八日に、新しい曲「オブリガーダ笠戸丸」(国谷幸生作詞、藤山節雄作曲)をサントスで歌いたい意向だ。神戸市の日伯協会のボレチン『ブラジル』の最新号に寄せた手記でその思いを記している。
 祐見さんは、以前発表した「Sou Japonesa」は笠戸丸が一九〇八年四月二十八日神戸港を出港する場面から始まる歌、としている。新曲はサントス港に到着してから始まる歌になっているので、「私もやっと歌の中で移住された皆さんと一緒に渡航できた気がします」と真情を吐露。
 祐見さんはまた、さきの神戸市におけるブラジル移住百周年記念イベントでこの歌を歌う機会に恵まれた。そのときの気持は「日本の一人のゲスト歌手としてでなく、ブラジルのコロニアの皆さまを代表するつもりで、心をこめて、誇りを持って」であった。(神)