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機密漏洩犯が判明=ロウセフ対ジルセウ対決へ

ニッケイ新聞 2008年5月10日付け

 連邦警察は官房室のジョゼ・A・ピーレス総務を機密文書(ドシエー)の漏洩幇助で召喚する。同事件で官房室を捜査した連警は、同総務を機密漏洩の責任者と断定した。
 同総務とジアス上議(PSDB=民主社会党)の側近フェルナンデス氏とのつながりに疑惑はあったが、官房長官の上院喚問が終わるまで公表を避けた。二十八ページにわたる前大統領の機密費一覧表を記録したE・メイルは二月二十日、側近宛に漏洩された。
 政府はドシエーの作成は法に抵触しないが、漏洩が犯罪だと声明を発表していた。しかし、ドシエーは機密文書ではないと、見解をずらしている。ドシエーがどのように恐喝材料になるかの評価は、これからの課題になりそうだ。
 コーポレート・カード乱用を審議していたときに持ち上がった前大統領の機密費云々で、野党は「ドシエー即恐喝ネタ」説を崩していない。どっちが嵌めたのか不明だが、週刊誌に暴露したタイミングが微妙なのだ。
 ロウセフ官房長官への恐喝疑惑は晴れたが、今度はジルセウ前官房長官一派へ嫌疑が降りかかり「ロウセフ対ジルセウ」の総力戦になりそうだ。同総務の事情聴取は、ルーラ第一次政権の会計検査院(TCU)時代に遡るからだ。