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盛況だった「大地の恵み」=4日で4千人強が訪れる=リベルダーデ

ニッケイ新聞 2008年5月10日付け

 紙を使った日本文化を紹介するイベント「Frutos da Terra(大地の恵み)」が一日から四日までリベルダーデのサンパウロ商業協会で開かれ、四千人以上が訪れる人気を見せた。
 同イベントは折り紙、切り絵、押し絵、マンガ、日本画、凧、水彩画、墨絵など、紙を使った二十一の日本文化の紹介を行なうもの。百周年を記念して同協会が実施、水彩画グループ「ウニベルソ・ダ・アクアレーラ」が協力した。
 会場の天井には巨大な凧。中央の展示作品を、各分野の作品を並べたテーブルが囲む。細かな作業で作られた作品に目を凝らす人や、担当者に熱心に質問する人も見られた。着物の着付け実演などもあった。
 二、三階では各分野の講座も開かれ、期間中計四百五十人が参加した。押し絵の講座に参加したノエミア・ボルジェスさん(モジ)は「折り紙はやっていますが、押し絵は初めて。説明がないと難しいですね」と話し、楽しそうに取組んでいた。
 コーディネイターの一人、脇坂グラシエラさん(日本画講師)は同イベントについて「展示と講座のほかに、教育という目的もある」と話す。「捨ててしまうような紙の切れ端でも、取っておくことで、そこから新しいものが生まれることを知ってほしい」。
 凧のコーナーでは、子供たちがスーパーの袋に色々な模様を貼り付け、オリジナルの凧を作った。担当した山里謙さんは「リサイクルの教育に役立てば」と話していた。