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東西南北

ニッケイ新聞 2008年5月9日付け

 昨日本紙で報じた先住民居住区問題で逮捕のパカライマ市長と息子、農場職員六人はブラジリアに送還され、捜査、裁判となることになった。一方、七日夜からTV、新聞がこぞって伝えているのは、イザベラちゃんの父親と継母の再逮捕。黒山の人だかりの中、パトーカーに乗り込む様子や刑務所に到着した時の様子など、報道機関が競うように報道。本日記事のドロシー事件については、ブラジル政府を米州機構(OAS)に告訴すると言っている団体もあるとの情報がインターネットで流れている。
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 オーストリアで娘を自宅監禁していた話は世界中を震撼とさせたが、サンパウロ州ペドラノポリスでは六日、自分の妻を農地内に十八年監禁していたとして、五十歳の農夫が逮捕された。監禁されていた奥さんは三十六歳。夫と同伴でのみ外出が許され、銃器で脅されながら重労働の毎日で、家族と話すことさえ禁じられていたという。
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 交通渋滞が騒がれて久しいサンパウロ市では七日、バスの運転手が三時間の時限スト。四十四%が止まったというが、あちこちで混乱した様子。選挙後には、バス料金値上げとの話もほぼ決まりか。
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 サルバドール市の夫婦が、一歳十カ月の子どもの養育権を巡って法廷で争っている。子どもは男の子で、二人がきちんと養育していなかったとして、七カ月ほど夫婦の友人にあたる教師に預けられているという。当局が二人の元に返すよりも他人の手に任せるほうがよいと判断した場合、養子縁組に出されることになる。