ニッケイ新聞 2008年5月9日付け
【既報】リベルダーデ歩こう友の会(高木ラウル会長)が主催する百周年事業、「移民百年の道を歩こう」が、六月十二日から十五日までの四日間実施される。サンパウロからは約二百人が参加を予定。同会では現在も参加を呼びかけている。
同企画は、サントスに到着した各国移民がサンパウロへ汽車で向かった道のりを歩いてたどるもので、百周年記念協会の後援事業。同会では約一年前から準備を進めてきた。
四日間のコースはそれぞれ、「サントス市役所観光局前広場~クバトン市の旧街道上り口」(十二日)、「旧街道登り(クバトン市~サンベルナルド市のリアショ・グランデ)」(十三日)、「サンベルナルド市の瑞穂文化体育協会~アルモニア教育文化協会」(十四日)、「イピランガの丘・サンパウロ博物館~移民記念館」(十五日)となっている。
全行程は六十六キロ。いずれも朝八時~九時ごろに出発し、食事・休憩をはさみながら夕方ごろまでにその日の行程を終える予定となっている。通過する四市の協力を得て、各区間には警察、医療機関なども待機する。
現時点でサンパウロから約二百人、通過自治体側でも市、SESCが協力する初日のサントスで四百人、サンベルナルドで百人以上の参加が見込まれている。日本からも三十人程度が参加する予定だ。
来社した歩こう会関係者によれば、最高齢参加者は八十八歳。老若男女が参加し、平均年齢は六十五歳ていどという。
夫妻で参加する秀島正幸さん(69)は「去年から楽しみにしていました。ぜひたくさんの人と交流したい」と抱負。本田昌義さん(68)も「皆さんと一緒に歩きたい」と明るい表情を浮かべる。
「競争ではなく、話しながら歩き、交流を深めるのが目的」と話す同会相談役の榎原美年夫さん。「一日でもいいから、百周年の機会に一人でも多く参加してほしい。がんばりましょう」と呼びかけた。
参加は無料(移動・食費など除く)で、一日のみの参加も可能。年少者、高齢者には付き添いが必要。
問い合わせはリベルダーデ歩こう会(グロリア街32番2階、電話=11・3207・2690)。