ニッケイ新聞 2008年5月8日付け
筝曲宮城会・大師範の谷真紗重さんの記念コンサートが、十一日午後三時から、サンパウロ市文協の小講堂で開かれる。入場無料。
宮城道雄作曲の「さくら変奏曲」をはじめ、「八段」「春の夜」「都踊」「じょんがら変奏」「瀬音」などを披露。旧知の間柄であるブラジル筝曲宮城会の小倉祐子さん、長瀬令子さん、杉尾宣柄さんらも出演する。
谷さんは三日、四日の両日、サンパウロ市内SESCでおこなわれた筝曲宮議会の来伯公演にも出演。夫の仕事の関係でサンパウロに四年間暮らしたことがあり、今回は実に二十七年ぶりの来伯となる。滞伯当時もブラジル筝曲宮城会のメンバーと公演していたという。
幼少期から琴をはじめ、十八歳で生田流宮城会直門に入り、現在は大師範として活躍。東京で定期的に演奏会に出演している。芸暦は五十四年。
「母の日にあわせたコンサートです。少人数による琴の音色を多くの人に楽しんでもらいたい」と呼びかけている。