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キューバ=ラウル首相が就任=党幹部交代、一党主義は不変

ニッケイ新聞 2008年5月3日付け

 キューバの構造改革に取り組むラウル首相は、フィデル前首相からの政権引継ぎを終えた。前首相時代の党幹部を全員入れ替え、新首相の権限強化と党改革の体制を創った。
 キューバ共産党議会において新首相就任の挨拶を行い、革命評議会委員長を兼任、名実ともにキューバの第一人者となった。首相を取り巻く六人が、党中央委員に就任した。
 これまでに数々の改革を行ったが、共産党一党主義は不変という。新政権の最優先政策は農産物の増産で、農業の発展は国家安全保障の基本だとした。これまでの集団農場は廃止し、民間主導の農業政策を奨励する。
 年金の調整や社会福祉制度の改善、社会保障制度の簡略化。刑法は三十年以下の懲役を最高刑とするものに変更するが、例外としてテロ行為には死刑を継続という。亡命帰国者には、恩赦を検討中と表明した。

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