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国産原油は誰の物=ローヤリティ配分見直しへ

ニッケイ新聞 2008年4月17日付け

 政府は十四日、PT(労働者党)の地盤や党の反対意見に関わらず、原油のローヤリティ再分配を税制改革の一環として議会で討議することにした。
 ペトロブラスが二〇〇八年、支払うローヤリティは二百十億レアルと見られる。そのうち六〇%は地方自治体へ交付され、六〇%の八六%がリオ州へ集中し、さらに六一%が九都市に配布される。
 カンポス・ド・ゴイタカゼス市に、全体の二四%が落ちる。ペトロブラスの設備がある都市は、ローヤリティの他に原油の流通税(ICMS)償還もある。財務省は、地方自治体の財政不均衡修正も税制改革に加えることにした。
 ローヤリティ皆無の都市は、ローヤリティの配分システムを変更するよう要請した。石油産業は、いまやブラジルの主要産業であり、そのローヤリティが一部の都市に偏ることで見直しが求められた。