ニッケイ新聞 2008年4月17日付け
【既報】日本での思い出が詰まった骨董品や所蔵品の価値を鑑定してもらいませんか?――ブラジル移民百周年を記念して、自慢の〃お宝〃を専門家に鑑定し、評価額を決めてもらう教養バラエティー番組「開運!何でも鑑定団」(テレビ東京系)が七月二十七日、サンパウロ市内で「出張!鑑定大会」を収録する。このほど番組制作会社NEXUS(ネクサス)の白井まみ子ディレクターが来伯、鑑定依頼人の調査ほか、更なる魅力的な依頼人を募集している。
同番組は、高価と信じ、思い入れたっぷりに大切にしている所蔵品が鑑定の結果、安価と判明したり、家族がガラクタと思っていたものが思わぬ高額品に鑑定されるなどの意外性が人気。九四年から放送される人気番組だ。
今年一月二十三日付けで依頼人募集を呼びかけたところ、これまでに全伯で十七人から約五十点ほどの申し込みがあったという。焼き物、掛け軸類をはじめ、特に刀を出品する一世の依頼人が多いそうだ。中にはマナウス市在住者からの応募もある。
白井さんは「両親から受け継いだ品物だが、よく分からないまま家族で大切にしている二世の人もぜひ応募してほしい」と呼びかける。出演者の採用にあたっては「ただ鑑定だけして欲しいと言う方よりも、依頼人の人柄や〃お宝〃にまつわる面白いエピソードを大事にしたいと思っています」。
出張鑑定人は三人ほどが来伯する。現段階で、日本の著名な骨董商・古美術鑑定家の中島誠之助さんと、掛け軸など日本画を担当する安河内眞美さんの来伯がほぼ決まっている。
サンパウロでの収録は九六年以来二度目。オンエア(放送)は今年九月ごろ。秋(日本)の二時間スペシャルとして放映される予定。スペシャルでは、ブラジル日本人移民の歴史も取り上げるという。
番組製作協力をしている南米通信社の尾和義三郎代表は「場所は宮城県人会館を検討している。収録当日は楽しいショーになる。是非大勢の人に来ていただきたい」と話している。
依頼人の条件は、魅力的な〃お宝〃を持っていること。掛け軸や焼き物など日本の骨董品が良い。西洋アンティーク・おもちゃも対象になる。年齢は十九歳以上、など。申し込み先は、品物の写真やエピソード、名前、連絡場所などを次に送付すればよい。
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