ニッケイ新聞 2008年4月15日付け
ルーラ大統領は十二日、訪問先のオランダで、世界の注目を惹いている隣国の問題を見落としてはいないかと記者団から質問を受けた。大統領は、コロンビアの内政問題に意見を述べることも介入することもないと声明を発表した。
またコロンビア政府からFarc(コロンビア解放前線)について何の相談もないし、ブラジルもFarcについて言及しないと不快感を露わにした。「国際問題は領土侵犯や領海侵犯だけが侵犯ではなく、余計な口出しも国家主権の侵犯だ」という。
Farcが政府軍との交戦にブラジルの領土を通過するなら、狙撃するというジョビン国防相の通告は、脅しではなく国際的な常識だと述べた。