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石油で潤う都市は=市長の地盤へ大判振る舞い

ニッケイ新聞 2008年4月15日付け

 石油のローヤリティーで潤う都市が融資を受けて下請け会社を設立し、大量の職員を採用していることが判明した。これらの市は過去四年に、二倍から四倍の市職員を採用した。
 最高はリオ州カンポス市で、ローヤリティー収入を年間八億四千八百万レアル受け取る。同市のモカイベル市長(PSB=ブラジル社会党)は、関係する財団やNGO(非政府団体)を通じて二億ドルを人件費の名目で横流しした。
 大量の職員を採用しているのに、それに見合う公共工事はない。ローヤリティーで豊かであるはずの市は、財政的に見栄えがない。これら資金は、選挙事務所を装う下請け会社へまわり、親族や知人、友人など市長の息がかかった者に支払われているらしい。