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ブラジル出身の染谷投手=日本でソフト五輪代表に

ニッケイ新聞 2008年4月15日付け

 日本ソフトボール協会は十四日、北京五輪代表選手十五人と新ユニホームを発表した、と日本の各新聞社が報じた。
 今回の代表には、ブラジル出身の染谷美佳投手(24、アチバイア、二世)が選ばれた。染谷投手は、三月二十一日から二十七日まで宮崎県で行われていた女子日本代表第五次国内強化合宿に参加していた。六人の投手候補のうち、最終候補の四人に選ばれた。
 染谷投手はブラジルと日本の両方の国籍をもっている。そのため、九九年に台湾で行われた世界ジュニア大会にはブラジル代表として出場、〇五年からは日本代表として出場している。
 十二歳の時にアチバイア日伯文化体育協会でソフトボールを始めた染谷投手。九九年の世界ジュニア大会で、白鴎大学足利高校女子ソフトボールの監督と出会い、同校へ編入。
 卒業後は、デンソーに入社し、現在選手として活躍している。今年二月には、デンソー女子ソフトボール部が強化合宿のためにブラジルを訪れ、六年ぶりの里帰りを果たした。
 染谷投手の母親、染谷光子さんから代表入りを聞いたブラジル野球連盟の沢里オリビオ副会長は「本人が頑張って頑張って代表の座を獲得したのだろう。北京では金メダルは難しいだろうけど、頑張ってほしい」とエールを送った。
 今後代表チームは、北京やカナダで強化合宿を行い、八月十二日から行われ北京五輪のソフトボールに参加する。