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三井アリメントス社長交代=島田新社長=「質の良いコーヒーを」

ニッケイ新聞 2008年4月12日付け

 カフェ・ブラジレイロ商品をブラジル国内はじめ、日本でも販売している三井アリメントス有限会社の島田武彦新社長(48、神奈川)が三日、社長交代あいさつのため本紙を訪れた。
 島田新社長は、父親の仕事の関係で、一九六七年から八〇年、八四年から八八年までブラジルに滞在。同社入社後はコーヒーを中心に扱ってきた。その他、転勤で九二年から九八年まで滞在していた。短期滞在も含め、幾度となくブラジルを訪れている経験を持つ。
 〇六年からアメリカで勤務、今年一月十四日付けでブラジルに異動し、工場があるオザスコで仕事を行っている。
 現在ブラジルではコーヒーが一番の輸出商品で、次いで、オリーブオイルが挙げられている。
 コーヒーの生産量が世界最大を誇るブラジル。その一方で、消費国としても世界二位の地位を不動のものにしている。「二〇一〇年に生産量も、消費量も世界一になるだろうと予測する関係者は多いが、私は三十年以内にはやってくると思う」と島田新社長は推測。
 また、コーヒーは生活の一部、と位置付け。イタリアのエスプレッソやブラジルのカフェジーニョのようにさっと飲むタイプと、アメリカのように飲みつづけるのと両方ある。「コーヒーは喉が渇いたから飲むのではなく、気分転換や心を癒す飲み物」と話す。
 「十年前と比べて、ブラジル人消費者の考え方も変わりつつあり、質の良いコーヒーを飲むようになっている」と話す島田新社長。「これからも質の良いコーヒーを提供できるように心掛けたい」と抱負を語った。