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キューバ=農業への投資歓迎=生産性低下挽回と食糧自給

ニッケイ新聞 2008年4月11日付け

 キューバ政府のロマス外国投資相は八日、同国の農畜産分野に投資する資本家を歓迎すると呼びかけた。食糧の自給は、ラウル政権にとって最重要案件の一つという。同国は農業国でありながら年間、十六億ドルの食糧を輸入するのはおかしいと言っている。
 現在キューバで本格的に資本投資を行い生産しているのは、カナダのニッケル会社シェリットやホテル・チェーンのスペイン企業ソール・メリアーとスイスのネッスル食品、ブラジルの煙草会社ソウザ・クルース、ビールのベルギー系インターブレウである。
 ラウル政権の解放経済で、外国人の観光客が激増した。一月には二十五万人の外国人が訪れた。昨年の観光客は二百十万人、うちカナダ人が六十万人。カナダ人のお陰で、キューバは潤った。キューバ人にもホテルを解放したため、どこもホテルは満席である。
 キューバでは、国策である観光業が最も有望のようだ。中国とスペインの出資で二〇〇八年、さらに三十戸の大型ホテルが建設される。キューバのホテル事業には、スペインのソール・メリアーとフランスのアコールのチェーンが覇を競っている。