ニッケイ新聞 2008年4月11日付け
北パラナ・インテグラーダ農業事務所に派遣されている関谷勉JICAシニアからこのほど、干し柿用の柿脱皮機と新型脚立を製作したとの連絡があった。
連絡によると、柿脱皮機は、生産過剰の柿を干し柿として加工・販売するために製作。電動モーターを活用し、短時間で大量の皮剥ぎができる。スピード調整で作業者に合った回転が可能。作業台付きで移動も簡単、腰掛けの長時間作業でも疲れないという。半年間ほどの試行を繰り返し、能率性を高めた。
作業用脚立は前作百八十センチだったものから、さらに八段・二百三十センチ版を製作した。三本足で、斜面に対応できるよう、一本は伸縮可能。足踏み部分も幅広くし、四メートルほどの高所でも両足をまたいで作業できる。軽量化しており、安価な値段という。
同シニアは「サンパウロ州各地やパラナ州、サンタカタリーナ州などの柿生産者にぜひ利用頂ければ幸いです」と話している。問い合わせは同農協、電話(43・3464・1291)まで。