ニッケイ新聞 2008年4月8日付け
アルベス上院議長は六日、上院独自のコーポレート・カード(以下Cカード)と官房室が舞台となったカルドーゾ前大統領の機密費に関する詳細文書(ドシエー)作成、情報漏洩CPI(議員調査委員会)を設置すると発表した。
「CPIの進行を邪魔してはいけない。良心を咎める者は、議会を去るように。地獄へ行くように生まれた者は、サッサと地獄へ行くように」と上院議長は声明を発表した。議長として与野党のどちらにも贔屓をしないしという。
上院議長は八日、政治工作による議事妨害や再々CPI設置は認めないと公言した。同CPIの焦点は、ルーラ大統領と夫人のプライベートにあるが、最終的には最高裁の判決を仰ぐものと思われる。
野党は直ちに、最高裁へ大統領と同夫人のCカード使用内容を開示するよう求める。しかし、同件は上院の権限から離れ、最高裁へ持ち込まれ法廷論争になるものと予想される。野党は大統領による安全保障の逃げ道を塞ぎ、大統領の浪費をあばく考えだ。