ニッケイ新聞 2008年4月8日付け
五日に貴賓室であった文協評議員会。一番奥に座るとクッピンにやられた格子や、茶色に変色し破れた障子紙などが目立つ。それよりひどかったのは、音響設備。発表者らがマイクで話すのだが、両サイドに座っていると、あまり聞こえない。知ってか知らずか渡部和夫・評議委員会長、閉会寸前に議事進行に苦言を呈したうるさ型の一世評議員に「ちょっと聞こえ難くて…。よく分からなかった」とやり過ごし、会場からは忍び笑いが漏れた。いやはやなんとも…。
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日本に二十年間無資格残留し、東京都内で焼肉店を経営している韓国人夫婦が、退去強制処分の取り消しを求める訴訟を起こしていると産経新聞七日付けが報じた。一九八八年に短期滞在資格で入国し、そのまま飲食店従業員として働き、〇四年からは池袋で焼肉店を開店し、日本人を約二十人も雇用していた。夫婦は「いまさら『国に帰れ』は酷。日本での生活実績を評価して欲しい」と訴えているが、同記事は「訴えが認められるのは、かなり難しいとみられる」と締めくくっている。二十年も善良な市民生活を送ってきた人を、「外国人だから」という理由だけで追い出すなんてなんとむごい話…。罪を犯して刑務所にいるブラジル人を母国に送還して、その分の滞在ビザをあげたら一挙両得か?