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ベネズエラ=商店にパンがない=溢れる通貨、枯渇する食料

ニッケイ新聞 2008年4月5日付け

 ベネズエラの首都カラカスでは、物価統制のためパン屋の棚からパンが消えた。市民は統制一覧表にないクロワッサンを食べている。特製のクロワッサンは、パン屋が儲かるように残した抜け道である。ないものが欲しければ、ヤミ市場へ行くことだ。
 ベネズエラ政府は、物価統制と為替固定制の二大経済政策を実施した。政府は為替率を一ドルが二・一五ボリバーとしたため、国庫収入は七〇%増えた。原油の売上金は‘国民にバラまいたため国内には十倍の通貨が溢れた。