ニッケイ新聞 2008年4月3日付け
マルコラことウイリアンス・カマショが統率する犯罪組織PCC(首都第一コマンド)の売上が、当局の厳しい取り締まりをよそに過去二年で五一一%も増え、月間五百万レアルを取引している。
組織は刑務所の中から指令し、ボリビアやコロンビアのFarc(コロンビア解放前線)など国外にもコカインの商社として手を広げた。また弁護士二十一人を一人一万レアル以上の給料で雇い弁護士団を作って、上納金や手数料、謝礼などを稼いでいる。
ボリビアではボスのドン・エドアルドが、PCCのエージェントして政府関係の折衝を仕切る。政府の中にボスの息がかかった者が多数、公務員として送り込んであるようだ。
ボリビアの麻薬組織はFarcともつながっており、武器と麻薬の交換がひんぱんに行う。PCCとボリビアの麻薬組織、Farcは、一つのファミリーである。ファミリーのボス格にPCCが入って、組織を支配する構図らしい。