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ダッタフォーリャ大統領選支持率調査=セーラサンパウロ州知事が優位=PT政権継続は?=注目はネーベス知事の動き=巻き返すか御大の神通力

ニッケイ新聞 2008年4月1日付け

 ダッタフォーリャ調査会社は三十日、大統領選を二年半後に控え、セーラサンパウロ州知事(PSDB=民主社会党)が優位とする有力候補者の支持率調査結果を発表と三十一日付けフォーリャ紙が報じた。同知事の対抗馬と目されるゴーメス下議(PSB=ブラジル社会党)には一六%の差をつけた。同下議は連立与党のホープとされ、PT(労働者党)ではスプリシ観光相が四位につけ、現政権の継続は微妙となっている。
 大統領選挙が今日行われたら、PTの政権継続は苦戦の見通しとなった。PTのシンボルともされるスプリシは、八%と支持率が低い。しかし、稀代の役者ルーラ大統領が、舞台に上がったら、どのように変化するか分からない。
 セーラサンパウロ州知事は、三つの仮定で、どれも優位だ。仮定一は、ゴーメスやエレーナ元上議(PSOL=自由社会党)、スプリシで競った場合、三六%で一位。仮定二はゴーメス、エレーナ、ロウセフ官房長官で競った場合、三八%で一位。仮定三はゴーメス、エレーナ、アナニアス社会開発相と競った場合、三八%で相変わらず一位。
 調査は三月二十五日から二十七日、全国の四千四十四人に質問して行われた。PT候補は、六つの仮定でいずれも四位につけている。連立与党で有力視されるゴーメス下議は、セーラサンパウロ州知事の代わりをネーベス・ミナス州知事(PSDB=社会民主党))にすると、首位に躍り出る。
 セーラ知事の代わりをネーベス知事とした場合、いずれの場合も同知事は三位でエレーナ元上議の後塵を拝している。誤差を上下二%とすると、同知事と元上議は同位ともいえる。
 第七番目の仮定は、セーラ対ネーベスだ。セーラはPSDB代表でネーベスはPSDB以外の代表という構図も考えられる。二人のどちらかがPSDBを抜け出すと、数字は大きく変わると予想される。
 セーラの支持率は、十六歳から二十四歳の若年層に四四%と圧倒的支持を得ている。学歴で見ると大学卒が、三二%と全国平均の三八%を下回っている。所得で見ると、十最低賃金以上が三二%。
 サンパウロ市出身のゴーメス元セアラー州知事は、北東伯での印象がよく二九%を保っている。年齢層では、三十五歳から四十四歳の支持者が二四%と多い。PSDBにハプニングが起きれば、同下議の立場も変わる。