ニッケイ新聞 2008年4月1日付け
日本から帰国した県費留学生や技術研修員が、世話になった県人会に近寄らなくなる、それが(県人会の)悩みだ、という話はよく関係者らからきく。これとまったく逆の研修生OBたちがいる。
さきの沖縄県中城村村人会の敬老会では、村が過去受け入れた帰国研修生たちが自発的に音頭をとって、八十歳以上を招いたという。
沖縄県内の市町村が受け入れる研修生たちは「専攻科目」のほかに、沖縄芸能を余暇に学んでくる。まれに芸能専攻の若者もいる。その学んできた芸能で「おばぁ」や「おじぃ」をもてなそうという催しだった。
OBたちは、村滞在中たくさんの写真を撮ってきた。それを展示し、記念品まで贈った。中城村もけっして財政豊かではないが、今後も受け入れを続けるといっている。OBたちの祖父母思いをよく見ている。(神)