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ニッケイ新聞 2008年3月28日付け

 日本からの報道によれば、天皇皇后両陛下が「日本ブラジル交流年(移民百周年)」にちなみ、四月七日に群馬県太田市や大泉町などの日系ブラジル人集住地を日帰りで訪問される、との発表があった。日系人が多数勤務する三洋電機東京製作所(大泉町)や、外国人児童向けの日本語教室を設けた地元小学校を視察、ブラジル伝統武術の観覧も予定されているほか、日系ブラジル人との懇談も予定されている。それにしても、百周年で「日本国内で日系ブラジル人集住地」をご訪問なさるとは、日系社会への深いご理解をもつ両陛下ならではの、いきなはからいでは。
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 有原監督を除く長崎からの一行は、来伯前にペルーも訪問。上映会を開き、〃ミサイルよりもえんぴつを!〃をスローガンに行なう「高校生えんぴつ一万本運動」の一環で、貧民街を訪れるなど多忙なスケジュール。そうした疲れも祟ってか、二十六日の文協上映会では、平和大使の高校生二人がダウン。何とか残りの日程をこなしてほしいもの。
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 百周年協会の広報のお粗末さと日本語の拙さに定評があるのは、読者諸兄ご存知のとおり。先日、同協会はご来伯が予定されている皇太子殿下への正式な招待状を作成。それには「皇太子殿下〃閣下〃」とあった。これを未然に食い止めたある一世、「何故日本語の出来る人材がいないのだろう」と〃隔靴〃掻痒の思い。