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サンパウロ州の最賃450Rか=承認されると5月1日発効

ニッケイ新聞 2008年3月27日付け

 セーラサンパウロ州知事は二十五日、サンパウロ州の最低賃金を四百五十レアルとするプロジェクトを州議会へ上程した。同案は現行法の四百十レアルに九・七六%上乗せし、メイドやモトボーイ、左官助手、事務員見習などのカテゴリー向けという。
 州議会で承認されれば、五月一日から発効になる。さらに郵便配達夫や洗濯婦(夫)、整髪師、左官、塗装夫、鉛管工などの最低賃金は四百五十レアルから四百七十五レアル。外交員や購買販売部員は、四百九十レアルから五百五レアルへ繰り上げという。
 いっぽうリオデジャネイロ州の最低賃金は、四百四十七レアル二五センターボ。パラナ州は、四百六十二レアル。中高卒以上は、四百七十五レアル二〇センターボ。南リオ・グランデ州は、四百三十レアル二三センターボ。最低賃金調整以上の経済成長があるので、解雇はないと知事は見ている。
 知事は、サンパウロ州の生産性が高く他州より優遇されるべきだという。メイドの基本給引き上げで、社会保障院への負担金も増える。使用人負担は、八%で三十六レアル。使用者は一二%で五十四レアル。合計二〇%で、九十レアルになる。
 雇用関係がない個人経営や自由業者、非正規営業、学生、主婦の場合、最低賃金をベースにした社会保障院負担金の支払義務はない。この場合は、年齢による年金しか貰えない。
 パラナ州のレキオン知事(PMDB=ブラジル民主運動党)は、一五・三%上乗せの最低賃金案を州議会へ上程した。もし同案が承認されると、パラナ州は五百四十七レアル八〇センターボになる。