ニッケイ新聞 2008年3月25日付け
コモディティの下落でブラジル経済の成り行きが案じられる中、ドル通貨が三月上旬九十七億六千万ドルも流入したと、中央銀行が投資の順調振りを明かした。しかし、下旬は金融市場の低迷を反映して落ち込むと見ている。
二月の貿易収支では、黒字が二十六億二千七百万ドルであった。国際環境が混沌としていることで、いつ事態が反転するかは分からないと見ている。
しかし、ブラジルへの投資が有利とする投資家は、まだ海外に多い。税制改革で投資にIOF(金融税)が課税される前に、ブラジルへ送金が激増するとも予想される。一方、コモディティ関連企業株を売り、流出する資金が、年間六十九億レアルと見ている。