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東西南北

ニッケイ新聞 2008年3月20日付け

 十七日に二・五二~四・六一%の医薬品値上げが発表されたが、改訂価格での販売は三十一日から。ただし、良心的な薬局などが値上げ前に仕入れた分を旧価格で売りたいというケースについては、四月十五日までに限り、認められている。
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 麻薬やアルコールの中毒患者の更正は時間がかかるが、サンパウロ市では人口一〇万人に付き一つあるべきだという更正施設が一五カ所のみ。しかも、医療処置とともに、社会復帰のためのプログラムのある施設は一つだけだという。全国での施設不足は九一%というが、それでも、二〇〇三年以来、年に平均二五%の割で増設されているという。国境地帯のコカインの使用量が増えているとか、エクスタシーの流通量が増えているといった情報もあり、対策は急務。
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 サンパウロ州フェルナン・ジアス道で十七日夜、三トンもの巨石が二〇メートルの高さから転がり落ち、五十八歳の男性が運転する車を直撃。男性は病院に着く前に死亡した。ミナス州在住の男性は、父親が亡くなったとの連絡を受けて葬儀に向かう途中で、サンパウロ市在住の兄弟を同乗させようと、迎えに行く途上だった。サンパウロ市に程近い現場は、被害者の救出と、岩を取り除く作業で二時間余り通行止めとなった。二十時間余り続いた雨で地盤が緩んでいたために起きた落石と見られている。
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 十七日午後、サンパウロ市モルンビー競技場の近くで、サッカーチーム、サンパウロのファンで十六歳の少年の遺体が発見された。インターネットでパウメイラスのファンとのケンカを約束していた少年は、警官である父親の拳銃を持ち出して現場へ行き、それを奪った相手に撃たれたものと見られている。