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松柏・大志万=「日本の良さ教えている」=玉川大学の研修生が感嘆

ニッケイ新聞 2008年3月19日付け

 「日本人が忘れかけている日本の良さを、ちゃんと教えている。改めて考えさせられた」。日本の玉川大学からサンパウロ市の松柏大志万学院に、四回目の研修生として来ている佐々木彩音さん(あやね、21、東京出身)はしみじみと語った。
 この制度は、協力関係にある両校が四年前から毎年、生徒や学生、教師を交換派遣しているもの。今回は二月二十五日から今月二十四日まで滞在し、日本語教育についての体験を深めている。
 もう一人の島田美幸さん(21、茨城出身)は実際の授業を見て、「複式授業をこちらで初めて見たが、とても活気がある。日本ではあまり見られない」と驚いた様子。高校で英検二級を取得するなどの外国語学習好きが高じて、「自分も外国語としての日本語を楽しく教えられるようになりたい」と教師を目指している理由を説明した。
 佐々木さんは高校時代に留学した時、「外国の人が想像以上に日本文化に関心を持っており、いろいろと質問されたが、それに答えられなかった」という経験をした。それがきっかけで「ちゃんと日本文化を教えられるようになりたい」と考えるようになった。
 二人の在籍する文学部国際言語文化学科日本語コースでは、卒業時に日本語教師の資格をとれる。