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今年度予算を承認=知事や市長が野党へ圧力

ニッケイ新聞 2008年3月14日付け

 二〇〇八年度予算案が十二日、地方自治体による野党への圧力により下院は賛成四百四票、上院は賛成五十六票で承認された。同予算案は地方自治体への交付が盛られたもので、二カ月も遅れた審議に知事や市長がDEM(民主党)やPSDB(民主社会党)へ予算案の承認を急がせた。
 今年度予算は、一兆四千億レアルで大統領の署名待ちとなった。原案は去年八月に作成済みであったが、小切手税四百億レアルが廃止となったため作り直した。予算案が承認されないと、地方の公共工事を巡って地方自治体と政府の合意が成立しなかった。
 予算案からは、目標と優先とする予算五千三百四十億レアルが野党の要請で削除された。これは当初の十五州と予算委員を中心とする国会議員九十六人へ配布を廃し、後日二十六州へ交付されることとなった。