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ブラジルは現金社会=カードは大口とルックだけ

ニッケイ新聞 2008年3月14日付け

 偽札偽造防止とつり銭不足を解消するため、中銀はダッタフォーリャに調査を依頼した。市民が普段懐に入れて歩くお金は平均三十一レアル。硬貨は三・六四レアル。市民の七七%は、いかなるカードも小切手も使わないことが判明。これは、学歴や収入レベルでも大差はないらしい。
 アングラ市場は、全て現金取引である。非正規営業は、大きな取引を行う場合でも現金が多い。カードを使わない現金取引は、商品価格を安定させ、低金利を促す。
 カードを使わず現金で支払うのは、商品価格が安定したからだ。インフレが激しければ、市民は現金を持ち歩かない。
 ブラジルの環境では、カード社会はまだ時間がかかる見通しだ。カードは便利だが、金銭感覚を磨くには実感がないので不便である。中銀はつり銭不足を解消するために、一レアル硬貨を九億レアル造幣した。一レアル硬貨の製造原価は、〇・二六レアルだ。