ニッケイ新聞 2008年3月14日付け
〇五年全ブラジル・サルサ・オープンのチャンピンペアが結成したダンスグループが十六、二十三、三十日、それぞれ午後七時から、バール・アベニーダ・クラブ(Avnida Pedroso de Moraes,1063.Pinheiros-Sp)でダンスショーをおこなう。
案内に来社したダンサーの土屋和子さん(37)によれば、同ペアはロドリーゴ・オリベイラさんとカリーナ・カルバーリョさん。国際的に活躍するブラジル・サルサ界のトップダンサーだ。ショーでは、全伯のプロダンサー約四十人が迫力あるショーを繰り広げる。入場料は前売りで三十レアル。チケットやショーの問い合わせは土屋さん(電話11・9167・0944)まで。
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土屋さんは日本ブラジル交流協会生として〇二年に約一年ブラジルに滞在。東京の幼稚園で教員をしていた経験があり、滞在中はサンパウロ市内の学校で研修した。
滞在中に、十年間交際し結婚を約束していた日本の恋人と失恋する。失意のどん底に陥っていたところ、友人にダンスを誘われた。「踊っていると辛いことも忘れさせてくれる」。研修を終えて一度帰国し、練習に本格的に打ち込むため、半年後に再来伯した。
サンパウロ市内のダンスクラブで練習し、さらに一流のダンサーが集うクラブ「ジャイメ・ア・ローシャ」のカンポベーロ校の奨学生に合格。百人の応募者の中から三人の枠に選ばれた。
それから三年。現在ではダンス指導者として仕事もしている。「日本ではできない最高の経験をつんでいる」。生活はダンス漬け。多いときは一日十二時間練習している。
今度のショーにはブラジル人トップダンサーといっしょに、日本人の土屋さんが出演する。