ニッケイ新聞 2008年3月13日付け
ミナス国立大学とアマゾン環境局(IPAM)は、アマゾン熱帯雨林の炭酸ガス排出量を来る十年、ゼロとするならクレジットは三十四億ドルに価すると下院環境委員会で発表した。
報告書は同地域の環境保全と伐採防止を、地主に呼びかけるもの。焼畑を止めると五十億トンの炭酸ガス排出が抑止され、同ガスはトン当り〇・七〇ドルと見積もられる。年々二十億ドルのクレジットが蓄えられることになる。
そのための計画として、三案の実施をIPAMが提案した。一は先住民一世帯当り最低賃金の五〇%を支給、環境保全に協力を請う。二は地主に一定保障額のもとに伐採放棄を契約させる。三は州政府に環境保全の監督を要請し、費用を融資するなど。