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伯日系アート百年展開幕=「MuBE」で30日まで

ニッケイ新聞 2008年3月13日付け

 ブラジル日本移民百周年を記念し、六十人の日系アーティストが出品する「ブラジル日系アート百年展」のイナウグラソンがサンパウロ市ジャルジン・ヨーロッパ区にあるブラジル彫刻美術館(MuBE)で十一日に開かれ、多くの来場者で賑わった。今月三十日まで。
 ブラジル日本文化福祉協会、MuBEの共催、ブラジル日本移民百周年記念協会協賛。
 戦前の上永井正、半田知雄ら〃第一世代〃から、現在第一線で活躍する若手アーティストら六十人が出品している。
 総合コーディネーターを行なった豊田豊さんは、「歴史的な意味でも意義がある。戦前の人の活躍があり、我々戦後世代がスムーズに美術界に入ることができた。これからは若い人を育てていきたい」と話し、「文協を飛び出して、日系アートをブラジルに対し、紹介できるのは嬉しい限り」と笑顔を見せていた。
 来場者らは歓談を楽しみながら、作品を興味深そうに鑑賞していた。
 同展はリオデジャネイロ(五月末~七月中旬)、ブラジリア(八月初旬~十月中旬)でも巡回開催される。
 MuBE(Av.Europa 218、電話=11・3081・8611)