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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年3月12日付け

 職業は「百姓」。土づくりを農業の原点に掲げる横森正樹さんが講演のため来伯している。
 病気を抱えていると言いながら、現在は一年の半分フィリピンで営農指導にあたっているという。六十八歳には見えない壮健ぶりだ。
 「土は一度ダメになると、戻るまで五十年かかる」という横森さん。話を聞いて、〃持続可能な土〃を作るという考えが印象に残った。
 日本移民もその只中にいた開拓時代。新たな土地に移動することは一つの〃常識〃だった。しかし、かつてのように移る訳にもいかない現在、日系農家の中にも土地が痩せ、営農立ち行かず、借金のためデカセギへ、ということもあるという。
 今回はサンタカタリーナへも行くそうだ。日本での方法をどうブラジルに合わせるか、という問題はあるにせよ、講演が日系農業者の一助となることを願いたい。(ま)