ニッケイ新聞 2008年2月29日付け
二〇〇二年から〇七年にかけ、ブラジルのコカイン消費量は三〇%も増え、一〇〇人に一人だった吸引者が、二・六人に増えた。
経済成長とコカイン消費は同調傾向とされ、世界の八〇%の国々で年六〇〇トンのコカインを消費。ブラジルでは八〇トンが流通し、半分を国内で消費。残りは米国、欧州などに売られている。コカイン売買で動く金額は、世界では八〇〇億ドル、国内では五〇億ドルにも上るという。
欧州で流通するコカインの四〇%はブラジル経由で、連邦警察は、この連鎖を断ち切るため、二十五日から、南米やアフリカの麻薬担当官らを対象にした四カ月半の訓練コースを開始した。