ニッケイ新聞 2008年2月29日付け
沖縄県人会の与儀昭雄会長に続き、宮城の中沢宏一会長が県連会長選への立候補を表明した。
当面は中沢氏が十四人のシャッパを組めるかどうかが焦点になるが、前回に続いて、複数シャッパによる選挙の可能性が高まってきた。
結果への関心はもちろんとして、それ以上に気になるのは、新たに選ばれる執行部が対抗側の人材とどのように折り合っていくのかという点だ。
初の複数シャッパとなった前回選挙。松尾会長が選出されてから二年が経とうとしているが、会を二分した争いによって生まれた溝が完全に埋まることはなかった。それまで出ていた会長の代表者会議での空席が、それを物語っている。
県連という団体の性格上、会員が四十七以上に増えることはないはず。対決は対決として、その後は可能な限り、会が一つになれる道を探ってほしいものだ。 (ま)