ニッケイ新聞 2008年2月27日付け
大の親日音楽家として知られる、MPBバンド「BanzaiBrasil」代表のジョルジ・カヌートさん(56)は、二十六日に日本移民百周年を記念して、日本との関わりの深い自分史『Jorge Kanuto, Na Terra do Sol Nascente』(『ジョルジ・カヌート、日出ずる地で』の意、Editora Estudio Orbi)の出版会および記念コンサートをサンパウロ市で行う。
四年がかりで完成されたこの本には、日伯音楽交流史ともいえる歴史がちりばめられている。
カヌートさんは「日本で学んだこと、経験がここに書いてあります」という。「プロの音楽家として活動してこられたのは、日本のおかげ。とても感謝している」。一九七八年から九五年までに、半年間の演奏活動を日本で計十回行った。日本に滞在した期間を単純に合計すれば、なんと六年間におよぶ。日系コロニアや世界救世教との関わりも記述されている。
今回はポ語のみだが、「六月には日ポ両語版を出版したい」とはりきっている。価格は二十レアルで、一般書店でも手に入る。
▼会場=Campanhia de Leitura, Av.Vieira de Carvalho, 160 Centro(地下鉄レプブリカ駅近く)▼開始=午後六時半から九時半まで。