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新手の保健プラン=病院が直接、貧困層向け医療へ

ニッケイ新聞 2008年2月26日付け

 保健プラン会社がインフレ率を上回る調整を行っていることで、同プランの個人解約者が続出している。地方では病院がSUS(統一システム)価格を導入し直接、保健プランを提供し社会福祉病院として営業を始めた。この種の保健プラン加入者は、全国で二百万人に上っている。
 いまは、全国的展開で広がりつつある。従来の地方自治体が資金援助をしていた病院が経営難に陥ったため、新しい資金源を求めたものだ。地方都市では、補足的医療の病院保健プランとして迎えられている。
 経費は従来の保健プランより三〇%割安で、中下層クラスや高年者層が主に利用されている。サンパウロ市ではそれほど需要がないし、医療経費が割高となるので大都市向きではない。最新の医療器具が必要な場合や難病だけ、有名病院で治療を受ける。