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JICA日語研修=生徒5人が帰国報告=大満足の日本体験

ニッケイ新聞 2008年2月26日付け

 JICA(国際協力機構)が年に二回実施する「日本語学校生徒研修生派遣制度」でブラジルから訪日した日語校生徒たちが、一カ月の研修を終え帰国、本紙を訪れ日本での体験を報告した。
 同制度は、カナダや中南米圏内の日本語学校に通う日系人子弟(十三~十五歳)を対象に、海外の移住の歴史や現在の日本を学ぶもの。今回は第二陣として去る一月七日から二月九日までブラジルからの二十人を含み、ペルー、アルゼンチン、ボリビア、コロンビアの五カ国から三十五人が参加した。
 本紙を訪れたのは、堀籠明男くん(16)、鐙野裕悟くん(15)、堀川絵里さん(15)、佐田あけみさん(15)、中野真里子さん(15)の五人。
 日本では、JICA横浜移住センターに宿泊し研修を行ったほか、各地の日本人家庭へのホームステイ、赤城山(群馬県)でのプロジェクトアドベンチャー(ミニキャンプ)、横浜市内の中学校への体験入学、各地の観光などを行なった。堀川さん以外は初めて日本を訪れたという。
 堀籠くんは「赤城山で体験したプロジェクトアドベンチャーが楽しかった。この時にみんなと話しができて良かった」と嬉しそうに話した。
 鐙野くんは「全部楽しかった。日本の学校制度は、生徒が自主的に行動できるように先生が指導しているところが違った」と感嘆しながら話した。
 父親が秋田にいる堀川さんは、ホームステイで秋田を訪れたことを一番の感想として話し、「幼少時代は日本で生活していたので、幼稚園時代の友達と出会えてビックリした」と振り返った。
 佐田さんは「他の国の人たちと話し出すきっかけになったプロジェクトアドベンチャーが一番良かった。友達もたくさんできたし」と満面の笑み。
 中野さんも「日本人学校の生徒たちとゲームや百人一首、茶道、クラブなどを通して文化交流ができたのが良かった」と喜んでいた。