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コチア青連協=定期総会=第2コチア青年の森を!=「最後の一兵まで頑張る」=100周年リッファにも協力=09年は花嫁移住50周年

ニッケイ新聞 2008年2月21日付け

 コチア青年連絡協議会(山下治会長)の定期総会が十三日午前、サンパウロ市内の宮城県人会館で行われた。約六十人が参加、「第二の飯星連邦議員をコチア青年子弟から」との勇ましい声も口々に聞かれた。山下会長が「第二コチア青年の森」造成計画を明らかにし、また会員長寿祝いに関連し野村愛国監査役は「協議会活動は最後の一兵まで頑張ってほしい」と自分たちを鼓舞した。
 坂東博之副会長の司会で開始され、まず先亡者に一分間の黙祷が捧げられ、山下会長は「六十歳以上の会員ばかりになったが、創立当初の青年移民の意気を忘れずに、積極的な活動をしていきたい」との抱負をのべた。
 新留静副会長が議長に指名され、二〇〇七年事業報告と会計報告、二〇〇八年事業計画・予算案が説明され、拍手で承認された。年会費は五十レアルで現状維持となった。今年十月十二日には還暦十八回、古希九回、喜寿三回の祝賀会も予定されている。
 監査役の野村愛国(よしくに)さんは「一番若い仲間が還暦。あと二十年、協議会が存続するか。最後の一兵まで頑張って欲しいと願うものです」と檄を飛ばした。
 国士舘スポーツセンターの運営権を地元団体に依託するように働きかけたが、文協の評議員会で承認されなかった件についても、白旗信さんが報告を行ない、「現在の評議員会には何を言ってもだめ。来年の文協選挙を待って、また話をしたい」とのべた。
 パラナ州カストロから出席した香川公宏相談役は、ドイツやイタリア系子孫が本国のパスポートを容易に入手できるのに比べ、日系はビザを取ることさえ、書類が煩雑である点を問題視し、「日本政府は日系人をビザなしで入国させ、もっと心理的な距離感を縮めほしい。そのような、我々の子供たちに道を開くような運動を協議会としてやるべき」と訴えた。
 会員の山下隆章さんから、「弁論大会のような二世、三世と一緒にできるような行事を設けることが大事ではないか」との提案が行われ、執行部に一任された。
 山下会長によれば、協議会の百周年記念事業として「第二コチア青年の森」を計画している。第一は、コチア青年五十周年(二〇〇五年)に国士舘スポーツセンターに植樹された二千五百本のこと。今回はまだ植樹本数も決まっておらず、場所もグァタパラ植民地か、戦後移住者協会が進める十万本植樹の一部としてやるか、二通りで検討中。
 また、百周年協会から懸賞付き協力券(リッファ)百冊、計二万五千レアル分を頼まれていることを報告し、山下会長は「それくらいは百周年に協力を約束する」と胸を張り、会員たちに協力を要請した。
 そのほか〇九年四月はコチア青年花嫁移住五十周年であることから、黒木美佐子さんは「それに向けて準備を進めていきましょう」と語り、「コチア青年の妻たちにもっと積極的に活動に加わって欲しい。奥さんの方の連絡先を教えて」と呼びかけた。