ニッケイ新聞 2008年2月21日付け
広橋勝造さんの小説「昨日(かこ)からの電話(れんらく)」「微生物」の二作がこのほど出版された。
「昨日――」は、連絡の途絶えた友人の消息を追ってブラジルへ渡った日本の会社員が、カナネイアやリベルダーデを舞台にその謎に迫る内容。
「微生物」の舞台はモジの日系農場。農場で起こった不審な自殺事件をめぐって、土壌改良のため来伯した日本の農業研究者と地元日系農業者らを主人公に物語が展開していく。
作者の広橋さんは福岡県出身。一九七一年にブラジル移住、現在は医療機器関係の代理店を経営している。二作はどちらもサンパウロ新聞紙上で連載(「微生物」は連載中)されたもの。
定価はいずれも二十五レアル。リベルダーデの日系書店で取り扱っている。