ニッケイ新聞 2008年2月20日付け
アモリン外相は十八日、牛肉輸出の再開交渉でEUが非現実的な要求に固執し常軌を逸していると、世界貿易機関(WTO)での決着をほのめかした。
牧畜業者は、EU要求のGPSシステムによる頭別管理が高価で採算上不利であると拒否。同システムは、ブラジルにはない狂牛病対策としてEUが開発したもので迷惑千万なもの。ただ政府の衛生対策と脱税防止に利用されるだけと生産者は抗議している。
対EU交渉は再度、EU調査団が来伯し指定牧場の見直しを行うことになった。EU指定の三百牧場では、輸出の最低数量が揃わず事実上の停止になる。輸出能力とは、牧場の管理能力であって個々の問題云々ではないと外相がいう。