ニッケイ新聞 2008年2月20日付け
まだ少し先の話だが、三月末に薬値上げの発表がある。インフレ率などから考えて、血圧の薬、抗生物質、糖尿病治療薬、ホルモン剤や避妊薬などは四・七二%、目薬や注射薬は三・六八%、パテント扱いの薬は二・六三%の値上げ予想だという。値上げ幅は昨年よりも大きくなる見込み。
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十七日午後、サンタカタリーナ州で時速一五〇キロの竜巻発生。家屋二棟が全壊、十軒が屋根を飛ばされたりした。竜巻は約二十分で終ったが、三〇平方キロで被害が報告され、女性一人が軽いケガ。また、最近の大雨で、ゴイアスでは橋が流され三人が死亡。トランスアマゾニア五一〇キロ地点でも深さ五〇メートルの大穴。サンパウロ州でもジャンジーラでバイク一台と車三台が濁流に流された他、各地で洪水の報告。落雷や倒れた塀による死者や、強風で割れた地下鉄の窓ガラスで二人がケガをしたとの報も。自然の力は恐ろしい。
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十七日、フォス・ド・イグアスーからクリチバへ向かう飛行機が一時間以上遅れて出発した。乗客が乗り込んでから到着した連警の警部が持ち込んだ荷物が、規定重量を一六二キロもオーバーしていたため。警部は「俺を乗せずに出発したら、機長かTAMの責任者を逮捕するぞ」と脅していたという。権力の乱用にしか見えないが、荷物が密輸品ということは?
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先日、大統領がらみの経費で水増し請求の記事が出たが、今度はサンパウロ州知事。二〇〇二年の選挙時の経費の調査で浮かび上がってきたもの。中央を震源にした地震は、当初こそ小さいと思われたのに段々と地方へと広がっている。公的資金を不正融資したかどで、ピッタ前サンパウロ市長には四年の刑の言渡しもあったが…。