ニッケイ新聞 2008年2月19日付け
サンフランシスコ川とパラナ川の上流にあたるゴイアス州とミナス・ジェライス州に二週間、大量の降雨があり懸念された電力危機から解放される見込みとなった。期待した火力発電用ガスもままならないとき、干天の慈雨である。
中央西部と南東部の貯水湖は、許容量の五九・八%を蓄えた。二月だけで九%の回復だ。一月は雨不足が心配で、ガスから重油への切り替えが検討された。最近の環境条件で、これ以上の貯水湖と水力発電所の建設は無理とされる。
最近の経済発展に伴う電力の消費増加に比例した貯水量の確保ができない上、環境保全のために貯水湖の造成は厳しく制限されている事情がある。